学校運営改善アドバイザー 業務

アフリカの角を構成するジブチ共和国では、近年多様な分野で開発が進み、教育分野においても、過去15年間で小学校の総就学率が51.5%から94.05%まで向上し、基礎教育の入り口へのアクセスは改善した。しかし、修了率は86%に留まり、また学力の向上に問題を抱えるなど、教育の質に係る課題は多い。同国の教育マスタープラン(2010-2019)には、効果的・効率的な教育サービスの提供と、学校運営の改善を通じて教育の質を向上させることが重点目標として挙げられ、学校改善のための計画(学校プロジェクト(Projet Ecole, PE))の策定と実施が推進されてきた。
JICAは、同国における学校建設や理数科教育への支援経験に加え、アフリカ8か国での「コミュニティ協働型教育改善(みんなの学校)プロジェクト」を通した住民参加型の学校運営改善と教育開発に取り組んでおり、2018年には本邦研修「住民参加による教育開発」にジブチから研修員を招聘し、理解を深めてもらった。その後帰国した研修員がパイロット活動を通じて学校運営改善手法を実践し、学校運営や学びの改善のためには、学校運営委員会(Comité de Gestion d’Ecole, CGE)の能力強化が必要との認識に至った。
こうした経緯を経て、同国政府はコミュニティ参加型学校運営改善の知見を持つ我が国に対し、主にCGEの機能化を目的とする支援を要請した。本案件は、帰国研修員による活動の成果や学校運営の現状を調査し、同国において機能するCGEモデルの開発・試行、全国小学校へのCGE設置を支援する予定である。弊社は本件業務にコンサルタントを派遣し、CGEによる子どもの学力改善活動を推進し、優良事例を取りまとめた上で、CGE機能化・学びの改善の優良事例普及のための提言を行うことで、ジブチ初等教育課程におけるCGE機能化と子どもの学力向上に寄与することを目指す。